『GetBackers』アニメの脚本は誰? 青樹佑夜の原作と制作スタッフ

ゲットバッカーズ 奪還屋 アニメDVD第2巻のジャケット 樹林伸
『ゲットバッカーズ―奪還屋―』DVD Vol.2。©青樹佑夜・綾峰欄人・講談社/チーム奪還屋。白い左右余白のみ除去。

『GetBackers―奪還屋―』のアニメは、青樹佑夜が原作を書き、綾峰欄人が漫画を描いた作品をもとに制作されました。
テレビアニメのシリーズ構成は面出明美で、各話の脚本には面出さん、根元歳三さん、吉田玲子さんらが参加しています。
青樹佑夜の名前は原作者として載り、アニメの各話脚本は別の脚本家たちが執筆しています。

ゲットバッカーズ 奪還屋 アニメDVD第2巻のジャケット
『ゲットバッカーズ―奪還屋―』DVD Vol.2。©青樹佑夜・綾峰欄人・講談社/チーム奪還屋。白い左右余白のみ除去。 出典

青樹佑夜は、アニメのもとになった漫画の原作者

青樹佑夜は、樹林伸のペンネームです。
『GetBackers』では、樹林さんがこの名義で原作を担当し、綾峰さんと漫画を作っています。

原作青樹佑夜・漫画綾峰欄人と記載されたGetBackers第1巻の表紙
原作漫画『GetBackers奪還屋』第1巻。青樹佑夜原作、綾峰欄人漫画。©青樹佑夜・綾峰欄人/講談社。 出典

TBS公式のスタッフ表にも、原作として漫画の題名と、青樹佑夜・綾峰欄人の名前が記されています。
その下には、監督の古橋一浩・元永慶太郎、シリーズ構成の面出明美など、アニメ制作のスタッフが並びます。
原作の漫画を作る人と、その漫画をアニメとして組み立てる人が、役割ごとに紹介されているのです。

シリーズ構成の面出明美と、各話の脚本家

シリーズ構成は、作品全体の方向性や、各話のつながりを考える仕事です。
各話の脚本を自分で書くこともあれば、ほかの脚本家へ依頼し、全体の中でその回がどんな役割を果たすかを考えます。

『GetBackers』の脚本にも参加した吉田玲子さんは、2019年の本人インタビューで、シリーズ構成では脚本家に作品の意図を伝え、全体のバランスを見ることが必要だと説明しています。
これは『カスミン』などでの経験を振り返った話ですが、シリーズ構成と各話脚本を分けて読む手がかりになります。

『GetBackers』でも、シリーズ構成の面出さんがすべての回の脚本を一人で書いているわけではありません。
TBS公式の第7〜9話と第19〜21話の紹介から、三つの回を挙げると次のようになります。

放送回 題名 脚本
第7話 獣変化ビーストマスター 吉田玲子
第20話 バビロンシティから来た男 面出明美
第21話 復讐の刃・蛮VS不動 根元歳三

第20話と第21話は続く回ですが、脚本の担当者は面出さんから根元さんへ変わっています。
面出さんはシリーズ全体の構成を担当しながら、個別の回の脚本も書いているのです。

樹林伸が書く「漫画原作の脚本」との違い

樹林さん自身も、漫画原作を台詞とト書きで書く「脚本形式」と説明しています。
ト書きは、人物の動きや表情など、台詞以外の指示を書いた文章です。
この脚本は、作画担当の漫画家に場面の内容を伝えるために渡すものです。

一方、アニメの各話紹介にある「脚本」は、テレビアニメのその回を担当した人の表示です。
同じ「脚本」という言葉でも、樹林さんが話す漫画原作の書き方と、アニメの脚本担当とは、どの作品を作る仕事かが違います。
樹林さんの漫画原作の書き方では、絵を思い浮かべ、コマやページの区切りまで考える方法も紹介しています。

青樹佑夜がアニメ制作でどこまで監修や相談に参加したかは、このスタッフ表や各話紹介には記されていません。
クレジットから分かるのは、漫画の原作者とアニメの脚本担当者の区別です。

まとめ

『GetBackers』は、青樹佑夜と綾峰欄人の漫画から、面出明美らが脚本を担当するテレビアニメへ広がった作品です。
原作者の名前を確かめたうえで、好きな回の脚本や絵コンテにも目を向けると、蛮と銀次を描く仕事に参加した人たちが見えてきます。

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