『RAVE』のプルーは、真島ヒロさんが中学生の頃に描いた落書きから生まれました。
本人は吉田戦車さんの漫画に登場する、角のあるキャラクターが原型かもしれないと振り返っています。
その後も真島作品には、プルーやハッピーのようなマスコットが登場します。
そこには、変わったキャラクターを描きたくなる好みと、プルーを主人公にした漫画での苦労がありました。

プルーは中学生の頃の落書きから生まれた
真島さんは、2017年の『Febri』のインタビューで、プルーのルーツを尋ねられています。
本人もその出自をはっきり説明できるわけではなく、元をたどると中学生の頃の落書きに行き着くという答えでした。
吉田戦車さんの漫画に出てくる、角のついたキャラクターを原型として挙げていますが、真島さん自身が「多分」と前置きしています。
特定の一体をそのまま元ネタとして断定した話ではありません。
一方、ギャグ漫画については吉田さんから強く影響を受け、中学生の頃に『伝染るんです。』を読んでいたと話しています。
プルーは、真島さんがプロになる前から描いていたキャラクターなのです。
2017年の本人インタビューでは、その頃に読んでいた漫画の影響も語っています。
人物とマスコットが並ぶ「凸凹」が好き
『RAVE』を知っている読者なら、『EDENS ZERO』でもプルーの姿に気づくでしょう。
宇宙の食堂にも、あの角のあるキャラクターが登場します。

2020年のインタビューで、真島さんはマスコットを入れたくなる理由を話しています。
吉田戦車さんから受けたシュールなギャグの影響に加え、全体のビジュアルにも好みがあるそうです。
真島さんが例に挙げたのは、『ダイの大冒険』のゴメちゃんと、『ドラゴンボール』のプーアルでした。
大きさや形の違うキャラクターが並ぶ、その「凸凹」した感じを美しいと感じると説明しています。
冒険の舞台を変えてもマスコットが登場する背景には、こうした真島さんの好みがあります。
2020年の本人インタビューに掲載された『EDENS ZERO』の原作ページにも、プルーの姿が見られます。
プルーを主役にした苦労が、ハッピーにつながった
プルーは『RAVE』の相棒だけでなく、『プルーの犬日記』では主人公にもなりました。
『RAVE』と並行してこの漫画を描いた真島さんは、月刊7ページなら楽にできるだろうと思って引き受けたと回想しています。
ところが、実際にはかなり苦労したそうです。
理由は、プルーがしゃべれない主人公だったことでした。
真島さんは、その経験があったから『FAIRY TAIL』のハッピーが生まれたと説明しています。
次の作品の相棒は、よくしゃべるキャラクターにしようと考えたのです。

プルーとハッピーは、見た目の違うマスコットであると同時に、前作での苦労から生まれた工夫でつながっています。
真島さんの話を知ると、ハッピーがよくしゃべることにも、作者がプルーを描いた経験を重ねて見ることができます。
まとめ
プルーをたどると、真島さんが中学生の頃に読んだギャグ漫画や、落書きの話に行き着きます。
さらに、プルーを主役にした漫画での苦労は、次の相棒であるハッピーへつながりました。
作品が変わってもマスコットが登場する楽しさには、真島さんの好きなものと、描いて得た経験の両方があるのです。


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