『天』赤木の「頭を使わない」とは――すり替えに対処した手と集中

今しかない機に殉ずる気持ちが勝ちへの道を開くと示す原作の言葉 天 天和通りの快男児
『天 天和通りの快男児』福本伸行、第9巻。

西のすり替えで、赤木は当たり牌を切らされる。
原田が赤木を討ち取ったと確信する場面で、赤木はドラ表示牌をすり替えていた。
危機に対応する赤木を見たひろゆきは、赤木の頭の回転の速さに驚く。
赤木の答えは、その速さとは別のものを示す。

ひろゆきは、赤木が先を考えたと思った

赤木を討ち取ったと確信する原田
『天 天和通りの快男児』福本伸行、第9巻。

ひろゆきは、状況を与えられた時、赤木がそこから先を取るのが早いと語る。
ひろゆきには、赤木が次の展開を素早く計算し、必要な技を選んだように見えた。
赤木はその見方に対し、頭を使ったのではなく、手が走っただけだと答える。
赤木は、西のすり替えに別の細工で返していた。
ひろゆきはその対処を、技の巧さだけでなく、頭の回転の速さから理解しようとした。

集中を切らさず、目の前の機会に従う

今しかない機に殉ずる気持ちが勝ちへの道を開くと示す原作の言葉
『天 天和通りの快男児』福本伸行、第9巻。

赤木は、集中さえ切れなければ、何をすべきかは機会が教えてくれると語る。
その時々の状況を感じ、現れた機会に身を委ねるという説明だ。
ひろゆきが頭の回転の速さを褒めるのに対し、赤木は集中が続いていることを答えの条件にする。
赤木の説明では、状況を感じることと、機会に応じて動くことがひと続きになっている。
考え込んでいる間には、その機会を逃してしまうというのだ。

赤木は、手が走ったという言葉の後で、集中を切らさないことを説明する。
ひろゆきが驚いた対処の速さを、赤木はその場の機会を逃さず感じ、従うことから語った。
「頭を使わない」という強烈な返事も、勝負に集中し続ける姿勢とつながっている。

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