『幽遊白書』幽助と螢子の一途さは、どんな行動に表れているのか

食事を前に、螢子に結婚しようと告げる幽助 幽☆遊☆白書
冨樫義博『幽☆遊☆白書』17巻(カラー版)/集英社

幽助が螢子に告げた「結婚しよう」は、魔界へ旅立つ前の印象的な言葉だ。
二人が互いを大切にしていることは、ずっと前の行動にも表れている。
とりわけ幽助の家が火事になった場面では、螢子も幽助も、相手を失いたくない気持ちがはっきり見える。
普段の口げんかと、命の危機での必死さを合わせて見ると、この二人の関係がよく分かる。

螢子が守ろうとした、幽助の体

幽助が霊体として生き返るための試練を受けていた頃、螢子は家に残された幽助の体の世話をしていた。
買い物から戻った螢子は、幽助の家が燃えているのを見つける。
周囲が止めても、水をかぶって家の中へ飛び込んでいく。

炎に囲まれながら幽助の体を抱える螢子
冨樫義博『幽☆遊☆白書』第14話/集英社

螢子は幽助の体を抱えたまま、炎に出口をふさがれる。
恋人かどうかを確かめる言葉がなくても、この行動から、彼を失うことがどれほど耐えがたいのかが分かる。
幽助を思う螢子の気持ちは、彼が目を覚ますのを待つだけでなく、自分から助けに行く強さにもなっている。

幽助も、自分の復活より螢子を選ぶ

霊体の幽助は、螢子に引き返せと叫んでいる。
体が焼ければ生き返れないのでは、とさやかに問われても、螢子が死んでしまえば復活する意味がないと言い切る。

螢子が死んだら生き返る意味はないと叫ぶ幽助
冨樫義博『幽☆遊☆白書』第14話/集英社

幽助は自分の体を救うために、螢子を危険にさらしておきたくない。
助ける方法があるというコエンマに、条件の説明を待たず、あとで自分が何でもするから彼女を助けろと迫る。
救助には幽助が積んだ徳が使われ、復活が遅れると知らされるが、幽助はそれを気にしない。

螢子は幽助の体を守ろうとし、幽助は螢子の命を守ろうとする。
互いに自分のことより相手を優先したため、幽助は助けに来た螢子を必死に止めることになった。
ここでの怒鳴り声は、彼女に無事でいてほしい気持ちの表れだ。

プロポーズにも、二人らしい口げんかの続きがある

魔界へ行くと決めた幽助は、帰れるのかと螢子に聞かれ、曖昧に答える。
螢子は別れを告げて立ち去るが、その後、幽助は雪村食堂へ会いに行く。
そこで三年後の帰還を約束し、帰ったら結婚しようと話す。

食事を前に、螢子に結婚しようと告げる幽助
冨樫義博『幽☆遊☆白書』17巻(カラー版)/集英社

この言葉に、螢子の両親は懐かしそうに反応する。
幽助は昔から、けんかのたびに結婚を持ち出していたのだ。
螢子も甘い雰囲気に浸ることなく、幽助の愛情表現を軽く受け流し、勉強へ戻っていく。
二人には、そんなやり取りを重ねてきた時間がある。

相手のために必死になった火事の場面を知っているからこそ、食堂での軽いやり取りにも、長い付き合いの親しさが感じられる。
幽助と螢子の一途さは、真剣な言葉だけでなく、互いを助けようとする行動に支えられている。

この記事もおすすめ

コメント

アクセス解析について
タイトルとURLをコピーしました