『今日から俺は!!』の連載が1997年に終わった後も、西森博之さんは『天使な小生意気』『道士郎でござる』『お茶にごす。』などを手がけています。
学園コメディに加え、小説『満天の星と青い空』や、他の漫画家と作る作品もあります。
2026年には、稲葉光史さんが作画する『いつか宇宙から』の単行本が刊行されました。

『今日から俺は!!』後の主な作品を、仕事の種類で見る
以下は、漫画の第1巻や小説が刊行された年で並べた主な作品です。
同じ『満天の星と青い空』でも、西森さんの小説と、飯沼ゆうきさんが描く漫画版を分けています。
漫画版『満天の星と青い空』の年は、第1巻の電子版の刊行年です。
各作品の書誌と、現在の刊行情報は小学館の作者別一覧から確認できます。
『天使な小生意気』から、武士や茶道部の学園コメディへ
『天使な小生意気』では、不良の蘇我源造が、美少女の天使恵に惚れるところから騒動が始まります。
恵もケンカが強く、言葉遣いは乱暴です。
学校でのケンカだけでなく、恵をめぐる恋が物語を動かします。
『道士郎でござる』の主人公は、アメリカのネバダ州から日本へ戻った桐柳道士郎です。
道士郎は武士として振る舞い、同級生の健助を主君にしてしまいます。

『お茶にごす。』では、不良のデビルまークンが、平和な心と暮らしを求めて茶道部に入ります。
暴力の連鎖から逃れ、優しさを身につけようとする主人公の物語です。

その後の『鋼鉄の華っ柱』は、会社の倒産をきっかけに財産も住まいも失った御曹司の話です。
『柊様は自分を探している。』では、高校生の白馬圭二郎が、謎の美少女・柊と出会います。
不良の学校生活から、没落した御曹司や正体の分からない少女へと、西森さんの登場人物は広がっていきます。
小説『満天の星と青い空』で、文明が失われる世界へ
2012年の『満天の星と青い空』は、西森さんが書いた小説です。
金属が失われ、文明が崩れていく世界で、修学旅行中の高校生たちが東京への帰還を目指します。
笑い、恋愛、危険な旅が組み合わされた青春サバイバルの物語です。
小説の担当編集も、登場人物の個性と、笑い・恋・アクションの組み合わせに西森らしさを感じたと紹介しています。

2014年に公表された文章で、西森さんは、文明が突然なくなったとき、人はどう行動するのかを考えて、この小説を書いたと説明しています。
2014年には、もう一冊の小説『俺の心臓は彼女にしか撃ち抜けない』も刊行しています。
西森作品を探すときは、コミックスに加えて、小説も選択肢に入ります。
他の漫画家と作る、異世界と文明崩壊の物語
西森さんの共同制作は、1999年に第1巻が出た『スピンナウト』にもあります。
春風邪三太さんとの共作で、少年二人が異世界へ送り込まれる物語です。
『何もないけど空は青い』では、西森さんがネーム原作を、飯沼ゆうきさんが作画を担当しました。
小説『満天の星と青い空』と同じ世界を使い、別の主人公たちを描くために生まれた作品です。
こちらは河守仁吉と七ノ宮華羅の物語で、同じ小説をそのまま絵にしたものとは違います。

その後、飯沼さんは『満天の星と青い空』そのものの漫画化も手がけました。
小説を漫画で読みたい人には、飯沼さんの漫画版『満天の星と青い空』もあります。
短編集、復活した『今日俺』、少女と元不良の暮らし
2019年の『西森博之短編集』には、それまで単行本に入っていなかった読み切り9本が収録されています。
ツッパリを扱った漫画だけでなく、事務員を主人公とするコメディも読むことができます。
長い連載以外の西森作品をまとめて読む入口です。

同じ2019年には、『今日から俺は!! ~勇者サガワとあの二人編~』も単行本になりました。
三橋や伊藤たちが再び登場する、限定復活の作品です。
作者の新しい仕事を追う中で、なじみの人物たちへ戻る一冊もあります。
2020年に第1巻が出た『カナカナ』の舞台は、海辺の町です。
居酒屋を営む元不良の日暮正直と、人の心を読める少女・佳奈花が一緒に暮らし始めます。
元不良の青年と少女の、子育ての日常を描くコメディです。
2023年には、第1部を締める第6巻が刊行されています。
2026年の『いつか宇宙から』は、稲葉光史との共同作品
『いつか宇宙から』は、西森さんが原作、稲葉光史さんが作画を担当するSFコメディです。
高校生の中川祐紀は、17歳の誕生日に、自分が宇宙人とのハーフだと知らされます。

小学館の第1巻紹介では、2010年の読み切り『いつか空から』を、16年後にリニューアルした作品と説明されています。
過去のアイデアが、別の漫画家との仕事として戻ってきた形です。
第1巻は2026年5月、第2巻は同年10月9日に刊行されました。
まとめ
『今日から俺は!!』で人物の掛け合いを好きになったなら、同じ作者の小説や共同作品にも目を向けられます。
小説『満天の星と青い空』を担当した編集者も、登場人物の個性に漫画から続く西森らしさを感じていました。
学園コメディから次の本を探すとき、舞台や形式を変えても、どんな人物たちに会いたいかを手がかりに選べます。


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