森山大輔の『とおさかべ』とは?『Fate UBW』巻末で凛と刑部姫が出会う

凛の召喚で原稿作業の道具と一緒に現れた刑部姫 森山大輔
『とおさかべ』第1巻収録分/漫画:森山大輔、原作:TYPE-MOON、KADOKAWA。

森山大輔さんの『とおさかべ』は、漫画版『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』の巻末に収録されるおまけ漫画です。
遠坂凛が組むのは、本編のアーチャーではなく、『Fate/Grand Order』の刑部姫です。
聖杯戦争に臨む凛と、原稿の締切や部屋の居心地を気にする刑部姫が、かみ合わない会話を繰り広げます。

本編と同じ森山さんの絵でも、英霊との出会いがずいぶん違って見えます。
第1巻のおまけをたどると、凛の勢いのよさと刑部姫のマイペースぶりが、顔や姿勢からも楽しめます。

凛の召喚で原稿作業の道具と一緒に現れた刑部姫
『とおさかべ』第1巻収録分/漫画:森山大輔、原作:TYPE-MOON、KADOKAWA。 出典

『Fate UBW』の本編とは別にある巻末漫画

漫画版『Fate UBW』は、TYPE-MOONの原作を森山さんが漫画化した作品です。
本編では、凛が聖杯戦争に参加し、召喚したアーチャーと行動を共にします。
『とおさかべ』は、その凛の召喚を別の組み合わせで始める巻末のおまけです。

第1巻のおまけは4ページで、タイトルの題字は三輪士郎さんが担当しています。
KADOKAWAの第2巻の紹介にも、第1巻に続いて描き下ろしのおまけを収録したことが書かれています。
さらに第8巻の紹介でも、凛と刑部姫のコンビが登場する巻末漫画として案内されています。

壊れた室内で座るアーチャーと立つ凛を描く見開き、下に二人の顔のコマ
『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』第1巻/漫画:森山大輔、原作:TYPE-MOON、KADOKAWA。 出典

おまけの召喚では、凛の前へ原稿作業中の刑部姫がやってきます。
凛が期待する英霊の登場と、刑部姫が続けたい原稿作業が、最初から食い違っているのです。
本編の凛とアーチャーの描き方を見た後なら、この出会いの違いがさらに目立ちます。

凛の準備と、刑部姫の締切がすれ違う

凛が召喚に使ってしまったのは、修学旅行の行き先を考えるために持ち帰った、姫路を特集する『月刊お城』でした。
英霊を呼ぶはずの準備に、学校の用事が紛れ込んでいたのです。

凛にとっては、学校の用事と英霊の召喚が思わぬところでつながる失敗です。
刑部姫は、急に呼ばれたことで原稿の締切を心配します。
凛が何を召喚したのかを気にしている横で、刑部姫は聖杯戦争の期間を聞き、こちらで原稿を描けばよいと考え始めます。
同じ召喚を前にして、二人が気にすることが違います。

姫路特集の雑誌を触媒と気づく凛と、原稿の締切を考える刑部姫
『とおさかべ』第1巻収録分/漫画:森山大輔、原作:TYPE-MOON、KADOKAWA。 出典

勝ちたい凛と、こたつから出たくない刑部姫

刑部姫の提案は、凛の家に住んで穴熊に徹することです。
外へ攻めに行きたい凛と、こたつから出たくない刑部姫。
召喚の後も目的の違いが続き、言い合う凛の顔も本編より大きく崩れます。

こたつから出たくない刑部姫を、令呪で帰す凛
『とおさかべ』第1巻収録分/漫画:森山大輔、原作:TYPE-MOON、KADOKAWA。 出典
こたつに入る凛と、水着姿で再登場して寒がる刑部姫
『とおさかべ』第1巻収録分/漫画:森山大輔、原作:TYPE-MOON、KADOKAWA。 出典

後には水着姿の刑部姫も登場し、冬の部屋で寒がります。
勇ましく戦う姿より、生活の都合が前に出るところにも、本編との落差があります。

森山さんの漫画では、『クロノクルセイド』にも、会話に合わせて大きく崩れる顔があります。
『とおさかべ』でも、整った顔を見せるだけでなく、驚き、言い合い、くしゃみまで、顔の形を変えて掛け合いを描いています。

まとめ

聖杯戦争へ進みたい凛が、原稿やこたつを優先する刑部姫に足を止められる。
同じ召喚の設定でも、目的の食い違う相手を置くと、戦いの準備が生活感のある掛け合いへ変わります。
本編の緊張を楽しんだ後には、巻末で凛の違う顔も見られるのです。

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