安西信行さんは、2021年の選曲コメントで、作画に勢いをつけるため、速い音楽をよく聴くと語っています。
お気に入りの曲を作品に重ねたり、メタルのジャンルで新作を説明したりもしてきました。
本人の選曲と言葉から、漫画制作と音楽の関わりをたどります。
ライブにも足を運んでいた、メタル好きの漫画家
『烈火の炎』連載中の2001年のコメントには、音楽を楽しむ安西さんの姿があります。
安西さんはSlipknotの仮面やライブのパフォーマンスを気に入り、Megadethのライブにも足を運んでいました。
ステージ上のデイヴ・ムステインを見ながら、以前ムステインと話したことを振り返っています。
その後、2021年の選曲では、長く聴き続けた筋肉少女帯の「詩人オウムの世界」を挙げています。
漫画を本格的に描き始めた15歳の頃からの付き合いだと語っています。

速い曲で、作画に勢いをつける
2021年の本人の選曲コメントで、安西さんは、制作時に流す音楽の9割が速い曲だと説明しました。
作画中の気持ちを盛り上げる曲として挙げたのが、ANGRAの「Carry On」です。
速さに加え、激しさや美しさも気に入り、そんな漫画を描きたいと語っています。

『MIXIM☆11』に重ねた曲と、『麗』の作画で流した曲
『MIXIM☆11』を描いていた頃、安西さんはHelloweenの「The Saints」を、自分の中で作品のイメージソングにしていました。
曲から宇宙を感じたのですが、後で歌詞を読んだところ、そのイメージとはかなり違っていたそうです。

同じ2021年のコメントでは、『麗の世界で有栖川』の作画中に、ゲーム『SEKIRO』のサウンドトラックを流していると語りました。
安西さんは曲の雰囲気を気に入り、描いていると、気づいた頃には全曲が終わっていると説明しています。

『烈火』後半はスラッシュメタル、『MÄR』はシンフォニックメタル
音楽は、作品の違いを伝える言葉にもなっています。
『MÄR』を始める2003年のコメントで、安西さんは『烈火の炎』の後半をスラッシュメタル、新作をシンフォニックメタルにたとえました。
その説明には、安西さん自身も分かりにくいかもしれないと断りを添えています。

安西さんは、前作から手紙を送り続けてくれる読者に感謝し、今度は特に少年少女に楽しんでほしいと書いています。
『烈火の炎』から次の連載へ進む歩みの中で、安西さんは音楽の言葉も使いながら、新しい漫画を読者へ紹介していたのです。
まとめ
安西さんは「Carry On」の速さや激しさ、美しさを気に入り、自分もそんな漫画を描きたいと語っています。
選曲は作画を支えるBGMであるとともに、安西さん自身が目指す漫画の面白さを知る手がかりにもなります。


コメント