望月ミネタロウさんは、『東京怪童』のトーン作業の頃にデジタルを導入し、『犬ヶ島』頃にフルデジタルへ移ったと話しています。
まず一部の作業に取り入れ、後年には下絵から仕上げまでをデジタルで制作するようになりました。
2023年に収録された本人取材では、下絵の段階から紙を使わずに制作していると答えています。
入口は『東京怪童』のトーン作業
望月さんが本人インタビューで導入の時期として挙げたのは、2008〜2010年に連載した『東京怪童』です。
漫画の濃淡や模様を付けるトーンの作業から、デジタルを使い始めました。
この時期の導入には、デジタルに詳しい妻から教えてもらったという背景もあります。
妻はパソコンを自作するほど詳しかったと、望月さんは話しています。

『東京怪童』は、病院にいる若者たちを描いた作品です。
名前の表記を望月峯太郎から望月ミネタロウへ変えた連載でもあり、描き方と制作環境の両方を変えていった時期でした。
フルデジタルになったのは『犬ヶ島』頃
全面的な移行の時期について、望月さんは『犬ヶ島』頃だったと振り返っています。
『犬ヶ島』は2018年、ウェス・アンダーソン監督の映画を漫画化した作品です。

本人はどちらも、その作品の「頃」という目安で話しています。
『ドラゴンヘッド』の連載開始は1994年で、導入の目安に挙げた『東京怪童』より前の仕事です。
道具は、デジタルかどうかより使いやすさで選ぶ
望月さんは、デジタルとアナログのどちらにこだわるか、という考え方をしていません。
使いやすいものを使い、両方の良いところを取ればいい、という説明でした。
2023年時点のフルデジタルについても、望月さんは使う道具を固定する考え方ではないと話していました。

同じ取材では、タブレットを使い、カフェやコワーキングスペースでも仕事をすると話しています。
ただし、これは取材時にエッセイ漫画『没有漫画 没有人生』を描いていたからできる面もある、と本人が補足しています。

まとめ
望月さんは、道具を固定せず、使いやすい方法を選ぶと話しています。
エッセイを外でも描く姿は、漫画家が一つの仕事場に座って描き続けるというイメージも変えてくれます。

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